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< 『ハサミ男』を観て来ました。 )
ハサミ男
 半年の間に二人の女子高生が殺される。被害者の喉には、深くハサミが突き立てられていた。連日報道されるTVのワイドショー。マスコミはこの特殊なサイコキラーを“ハサミ男”と呼んだ。

 今また、第三の死体が知夏(麻生久美子)と安永(豊川悦司)の前に転がっている。ふたりは自らに捜査が及ぶ前に、この謎の“ハサミ男”を突き止めねばならない立場に追い込まれる。

 所轄の目黒西署は色めきたった。世間を騒がせる殺人鬼の第三の凶行が管内で発生したのだ。暴走気味ながらも正義感の強い若手刑事・磯部(樋口浩二)は義憤にかられ、はやる気持ちを抑えきれない。そんな彼が、本庁からやって来たキャリア組のサイコアナリスト、堀之内(阿部寛)の目に留まり、捜査の中枢に抜擢される。

 自殺癖があり未遂を繰り返す知夏と、何故かそれを優しく見守るだけの安永の二人も、なかなか“ハサミ男”に到達できない。警察も三つの事件の共通点さえ掴みかねている。しかし、謎を抱えたまま、両者の距離は次第に狭まってゆくのだった。

 そして、複雑に絡み合いながらその真相を現わさなかった事件は、ある些細な出来事をきっかけに白日のもとに晒される―――。

ってことで、原作は大変面白かった殊能将之の『ハサミ男』。叙述トリックに彩られたこの作品をいったいどうやって映像化したのか?気になって仕方が無かったのでお台場まで観に行ってきました。と、シネマメディアージュは建物の中の案内がイマイチで少し迷ってしまったのは内緒。

それと、感想は全てネタバレ(小説、映画共に)になってしまうので先に結論だけ。
余計な部分のせいでこの作品は駄作!
でも、見る価値は無くはないかも?






ここからはネタバレ(小説、映画共に)感想でございます。





まずは観賞して気になったポイントを分別してピックアップ。

--↓上手いことやるなぁ↓--
・叙述トリックの見せ方
・知夏の家が高円寺
--↓微妙だけど許容範囲↓--
・狙ったにせよ(?)古臭すぎな映像と音楽
・知夏の感情
・役者の演技
--↓うぁだめ許容範囲外↓--
・犯行動機とトリックの時間的矛盾
・豊悦自殺シーン
・知夏「拳銃自殺できる」発言
--↓絶対だめ許容範囲外↓--
・最後の10分

・叙述トリックの見せ方
 これは最高。映画はいきなり犯行のシーンから入ります。映像自体に知夏の主観視点が入り混じっていますが、納得することのできる手法でステキ。できればシャマラン監督みたいに知夏の主観視点のシーンには何らかのキーワード(色とか)があればさらに良かったかも。叙述自体も小説では安永(知夏)をハサミ男(男性)に見立てることによる叙述となりますが、映画では安永(豊悦)を犯人と見せるような工夫がされています。安永を父とした点も知夏のコンプレックスと被害者の選定に対する説明にもなるし。コレは上手いことやりました。

・知夏の家が高円寺
 実は前に住んでいた場所がめっちゃ登場して興奮しちゃいました。ってことで、コレは個人的感情。プラネットサードっていう店なんてしょっちゅう行ってたよ。もともと小説では知夏は丸の内線沿線に住んでいるので高円寺も範囲なんだと…。

・狙ったにせよ(?)古臭すぎな映像と音楽
 これはもうなんていっていいかわからんほど。演出を含めて古臭いの。なんでこんな風にしちゃったのか疑問。音楽とかもうイメージと合わなさ過ぎてちと悲しかった。とはいえ、見れる範囲でした。古臭いの嫌いな人はダメかも。

・知夏の感情
 小説では知夏を男性と勘違いされている叙述トリックなためことさら無感情な男性的言い回しが重視されます。また、ソレがサイコキラーの演出ともあいまっていい効果。
 ですが、映画では登場と同時に犯行シーンにおいて、知夏が殺人に嫌悪感を抱いた感情を顕にしたりして驚かされます。後に安永(豊悦)とのシーンのみ感情を顕にする、つまり内部人格と向き合うときにのみ感情を出していて、他人に対してではないという事で納得できる範囲にはなります。ただ、この辺は原作を読んだ人間には今ひとつ相容れない部分になってしまうのかも。知夏の部屋が安永と二人(実質一人)の時と他人が見た場合では、明らかに違うのと一緒で、理解はできるけど、うーんどうなんだ?と思う演出ではあります。

・役者の演技
 主要人物はいいのですが、端役の人たちがねぇ…。

・犯行動機とトリックの時間的矛盾
 知夏がハンバーガーショップで被害者が笑うシーンを目撃した日が下見の初日であり、その日の夜に死体と遭遇してしまうという時間の矛盾だ。ミステリーとしてみると致命的なミスに思える。
 具体的に言うと、まず堀之内が犯行を決意したのは「笑うシーン」であるはずである。コレは映画の後半の堀之内の独白においても明らかである。つまり、事前の準備なしの突発的な犯行であったということ。にもかかわらず、ハサミ男の犯行と見せかけるためのトリックとして最低限用意しなければならない、研ぎ澄まされたハサミが存在してしまっているのだ。
 物語の進行上同じメーカーのハサミが近所で購入できたとしても、たとえ研ぎ方が雑であったとしても、下校後(夕方4時ごろ?)に殺人を決意してその上、被害者と常に一緒にいなければならない状況でハサミの購入して研ぐような時間的空白が作れるとは思えないのである…。
 もちろん、睡眠薬等を使用して被害者を眠らせるとしても睡眠薬の準備、またはその後の検察の診断による報告もない。もちろん睡眠薬を使ったとなるとハサミ男の手口とは違ってきてしまうのでありえない。知夏と安永のさりげない会話が致命的になってるなぁ。

・豊悦自殺シーン
 もうね、なにあの白黒時代の演出は…。あんなシーンいらん。(怒)

・知夏「拳銃自殺できる」発言
 あほかーーーーーーそんなセリフを口に出す人間がどこにおんのじゃーーーーー!(怒)

・最後の10分
 お前の解釈を押し付けるんじゃねぇ!!!!そこは観た観客が自分で物語を補完する範囲だろうが!まったくの蛇足じゃボケ!病院のシーンで終わらせやがれ!

以上を持ちまして感想とさせていただきます。
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by rhodem2go | 2005-03-29 12:29 | 観劇、鑑賞
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