ついにリアフレがFFXIを引退した。
彼は私をFFXIに誘った人物であり、リアフレで作ったLSのリーダだった。ジョブはナイト。マジメで装備がサボれないタイプの彼は、自分の決めた装備を買うため、短いログイン時間をすべて金策に当て1ヶ月も2ヶ月もコツコツとお金を貯めたりしていた。
そんな彼も仕事が忙しくなりログインの間隔が開くようになってきた。しばらくはFFをやっていないことがさびしいといっていた彼も、そのうちログインしないことが当たり前のペースになっていく。せめてAFまでは…何度も思いとどまった。
しかし、次第にFFのない生活が長くなり、それが当たり前の生活に戻り、彼は引退を決意した。
日曜日に11万ギルものお金がポストに入っていた。彼が金策し買い揃えた装備を売って作ったお金だ。私以外にもリアフレの何人かは受け取ったようだ。私はできればヴァナで最後の挨拶がしたかったが、同時に彼はそういうことをするタイプではないことも承知していた。
ギルといっしょにお別れと解約を告げるメッセージが届いていた。
最後は「ありがとうごさいました。」という言葉で締められていた。お礼を言わなければならないのはこちらの方である。私はヴァナではもう逢えない寂しさと共に、もう見ないであろうメッセージを返信した…。
また、逢いましょうと。